生命保険信託ってどんな仕組み?

生命保険信託 家族信託・民事信託

「大切な人に確実にご自身の財産を遺す」為に、生命保険に加入される方は多いと思います。
しかしながら、「受取った後」までその使い道を考えていらっしゃる方は少ないのではないでしょうか?
例えば、障がいのあるお子様をお持ちのご両親は、ご自身の亡き後「経済的負担がかからないのは勿論、計画的にお金の管理が出来たら安心」とお考えになるのではないでしょうか?
「生命保険信託」は保険金を安全に計画的に管理する有効な手段のひとつとなりますのでご紹介させて頂きます。

生命保険信託とは

いわゆる商業信託のひとつで、信託会社が保険金の受取人となります。

信託会社が受け取った保険金は、保険契約者が信託契約で生前に定めた受益者(保険金から利益を受ける方)に、あらかじめ決められた方法で支払います。

生命保険信託の関係者

  • 委託者:保険契約者=被保険者(自分の保険金を預ける人)
  • 受託者:信託会社(保険金を受取り預かる人)
  • 受益者:信託財産(保険金)を受取る権利を持つ人
    ※受益者は、第一受益者、第二受益者、第三受益者のように指定し、後継するかたちで行う事も可能です。
  • 残余財産帰属権利者:受益者が亡くなり、信託契約が終了した時に残った財産を受取る方。
  • 指図権者:受益者の手続きをサポートする人。受益者の親権者や後見人を任意で指定します。

生命保険信託の加入手続きと仕組み

生命保険信託

 

  1. 委託者は「契約者=被保険者」とした保険契約を結ぶ
  2. 信託会社と生命保険信託契約を締結し、死亡保険金受取人を信託会社へ変更
    *当初は死亡保険金請求権を信託します。
  3. 死亡保険事故発生後に生命保険会社は信託会社へ保険金を支払う
    同時に金銭信託へ移行します。
  4. 信託会社は信託財産を管理し、委託者の指示通り受益者へ交付します。
  5. 受益者が亡くなった等の事由で信託契約が終了し残った財産は「残余財産帰属権利者」に交付します。

受け取り方

1.定例交付

委託者が予め決めた、支払い額や頻度で受け取ります。

2.随時交付

突破的な費用負担が生じた際に支払います。

例)病気やけがで入院し、入院の費用を負担しなければならないようなケースに交付します。

ご注意点

  • ご締約時、信託開始時等に費用がかかります。
  • 死亡保険金の受取時、第一受益者から第二受益者への変更時、又信託契約の解約時等で様々な課税関係が発生する可能性がありますので注意が必要です。
  • その他、保険契約の関係者、信託契約の関係者に関し制約がありますので事前に確認が必要です。
  • 取扱いの生命保険会社、信託会社が限られていますので事前に確認が必要です。

その他の活用方法

保険会社、信託会社により取り扱いが異なりますが、受益者を団体とする事も可能です。

例えば亡くなった後に、飼っていたペットの面倒を見て欲しい場合、ペットや動物の保護団体を受益者として指定し、ペットの飼育費用として活用するというような事も可能です。

ただし、動物の保護団体や信託会社、生命保険会社への事前の確認は必ず行って下さい。