身元保証人が必要な理由

入院・施設入居

入院する際や高齢者住宅に入居する際は、ほぼ必ず保証人を求められます。
保証人という言葉は聞いたことがある人も多いと思いますが、実態としては想像以上に色んなことを行わなければいけません。

入院するときの保証人

入院の際の保証人には、大きく分けて二つの役割があります。

入院費の連帯保証人

本人に代わって治療費を支払います。
少し古いデータですが、2007年頃に病院団体協議会が調査した内容では、全国2629病院で累計425億円規模の治療費未払いが発生していました。
病院では傷病者の受け入れを拒否してはいけないと定められているものの、これだけの未払いが発生しているのであれば、費用の担保としての保証人を求められることは当然かもしれません。
現在は多くの病院で入院のときは保証人もしくは保証金(あるいは両方)を求められます。

身元の引き受け

退院する際の病室の片づけはもちろん、入院生活にて治療を変えたり、病室を移ったりしたときに連絡を受けます。また、手術の内容によっては立ち合いを求められたりもします。

 

高齢者施設の保証人

施設によっては「身元引受人」や「連帯保証人」「代理人」など呼称は様々変わりますが、求められる内容はおおよそ同じです。病院以上に様々な役割があります。

施設費用の連帯保証

病院と同じく、本人が施設費用等を支払えなくなったときに代わりに支払いをします。

退去時の手続き

本人に代わって退去書類を確認して署名をします。

退去時の原状回復

退去するときは施設に部屋を返すので、部屋にある物品を引き取ります。ロッカーがある施設はロッカーの中のものも引き取ります。

介護サービス更新や物品購入への同意

ケアマネージャーが作成するケアプラン等の介護サービスの内容を確認して署名します。また、入居生活で必要なものの購入について施設職員から連絡を受けて同意するときもあります。

緊急時の連絡先

入居生活を送っている最中に搬送される事態が起きたら連絡を受け、場合によっては病院等の搬送先へ行かなければいけません。

入居先でのトラブル

集団生活の場では様々なトラブルが起きますので、入居先施設から保証人へ連絡がきて解決の手段を一緒に考えます。

その他、細かいこと(食事の内容、部屋で転倒した、等々)でも連絡を受けます。

 

身元保証会社の存在

上記に挙げたようなことは親族がいれば対応することがほとんどですが、身近にいない場合はどうすればいいでしょうか?
友人では頼みずらいことやできないことも多々あります。
その際は「身元保証会社」の利用を検討することも一つの手段です。
費用はかかりますが、親族や友人に負担をかけることなく入院や入居の手伝いをしてくれ、夜間であっても重篤なら駆け付けを行う会社もあります。

また近年は保証人を求めない高齢者施設もありますので、そういった所を根気よく探すことも大事です。

 

まとめ

病院も高齢者施設も、保証人を立てなければいけないという決まりは厳密にはありません。
ですが、病院の経営や施設の運営を行う上で未払いを防ぐためには保証人を求めるしかないのが現状です。
万が一に備えてお元気なうちから自分の保証人になってくれる人を探しておきましょう。