多様化する高齢者住居の種類について

入院・施設入居

一昔前は「老人ホーム」という形で一括りにされていた高齢者住居。
超高齢化、平均寿命の増加、少子化、核家族化など様々な要因により、高齢者住居も多様化の一途を辿っています。
今や、ご自身のライフスタイルに合わせて入居先を選ぶ時代となっています。

現在の高齢者住居を大まかに分類しましたので、どういった特徴があるのかをご説明いたします。

シニア向け分譲マンション

今、盛んに建設が行われつつあるのがこちらのシニア向け分譲マンションです。通常の分譲マンションと同じく所有権方式なので、売却や転貸が可能ですが、入居には年齢制限があります。(55歳以上等)
併設されているレストランでの食事や、同じく併設されている訪問介護を併せて利用することができますが、医療サポートを常時受けることはできません。

特徴

通常の分譲マンションと同じく、購入する方式。売却も可能。基本的には全て自活になりますが、緊急時などはコンシュルジュの手助けがあります。

ケアハウス・グループホーム

ケアハウスは軽費老人ホームと呼ばれ費用が比較的安いのが特徴です。ただし受けられるサービスは限定的で、種類や入居先によって大きく異なります。

ケアハウスの種類

軽費老人ホームA型・B型

一人での生活が難しい高齢者が対象となり、所得に応じて月額料金が変わります。また介護が必要な方は対象外です。
A型は食事の提供がありますが、B型はありません。

ケアハウス(一般・介護型)

食事の提供があり、介護が必要になっても入居が続けられます。一般は要介護2程度まで、介護型はそれ以上でも入居が可能で、通院付き添いや介護スタッフが常駐するなどのサービスが受けられます。

グループホームは認知症の方が少人数で共同生活を営む場で、ある程度の生活力、身体力が求められます。こちらも入居先によって費用やサポート内容は差があります。

特徴

月額費用が安いため、希望者が多く順番待ちのところが多いです。また設備面は好みがはっきり分かれるので体験入居で確認した方が良いです。

サービス付き高齢者住宅

近年最も増えたのはこの形態です。介護を必要としない自立した方や比較的軽度な介護度の方が支援サービスを受けられる住居です。近頃は一部ですが、介護度の重い方の対応や看取りまで行うところも出てきています。
また、外出が自由であったり外泊が自由であったりというように、介護付き有料老人ホームに比べて自由度が高いのも特徴です。
一方、介護サービスを受けるには別途ケアサービスの契約が必要だったり、看護師が常駐していないので継続的な医療行為を受けることは難しいため介護度の重い方や、認知症で集団生活が難しい方などは退去となる可能性もあります。

特徴

介護付き有料老人ホームに比べて自由度は高い。各運営会社が力を入れるところが、食事であったり設備であったりサービスであったり様々なので、自分に合うところをしっかり見極める必要があります。

介護付き有料老人ホーム・住宅型有料老人ホーム

今までの「老人ホーム」の特徴に一番近いものはこちらです。
介護サービスを受けつつ、食事の提供、24時間の看護体制、看取り、夜間の見回り等があります。また、一昔前のような多床部屋よりも個室で生活できるところがほとんどです。
手厚い看護体制ですが、外出は許可制であったりというようにサービス付き高齢者住宅等に比べると若干自由度は下がります。
介護付きと住宅型は受けられるサービスは似ていますが、住宅型は介護保険料の自己負担分が在宅サービスと同じになるという違いがあります。(介護付きより割高になります)

特徴

入居一時金としてある程度まとまったお金を用意する必要がありますが、入居一時金を払えば月額は安いところもあります(入居一時金が¥0のところもあります)。介護度が高い方でも受け入れてもらえます。

介護老人保健施設・介護療養型医療施設

主にリハビリを目的とした施設で、永住することは難しいです。介護サービスや医療関連は手厚く受けられますが、生活サポートはあまり受けられません。
部屋も多床部屋のところが多いようです。

特徴

リハビリなどの機能訓練を行って入院生活から通常の生活に近づけることが目的のため、期間住み続けることは難しいです。
退去後の生活をしっかり計画する必要があります。

特別養護老人ホーム

在宅での生活が困難になった要介護3以上の方が入居できる施設で、民間の有料老人ホームに比べると低料金で利用できることが特徴です。
また「従来型」では4人部屋が多くありましたが2002年から制度化された「ユニット型」では全室個室となっています。
反面、24時間の看護体制の義務付けが無いので、体の状態によっては入居できない場合もあります。
また、地域によって長期間の入居待ちが発生しています。申し込んだ順ではなく、生活に困窮している方が優先される傾向にあるので、いつ入居できるか見えないところが難点と言えます。

特徴

費用はかなり安くできるが、順番待ちのところが多いです。
生活困窮者を優先するため、申し込んだ順番に入居できるとは限りません。
サ高住や介護付き有料老人ホームに比べると設備面でグレードダウンするところもあります。

高齢者住宅の種類

このように、一口に「高齢者住居」といっても様々な形態の住まいができるようになってきており、今後高齢者の多様化によってますます増えると予想されています。
「実際入居してみたら全然イメージと違った」とならないよう、見学や体験入居をされてみて事前に見ておくことをお勧めします。