標準利率と生命保険の保険料

生前にできる対策

2020年1月1日より円建ての「一時払い終身保険」の標準利率が0%となりました。
「標準利率」とは金融庁が保険会社に対して設定している運用利率となります。

各保険会社はこの「標準利率」を参考に予定利率を定め、
この「予定利率」に「予定死亡率」を用いたものが「純保険料」となります。
「純保険料」に各保険会社の経費等が考慮された「予定事業比率」が用いられ、契約者が支払う保険料が決まります。

標準利率の過去の推移をみてみますと、以下のようになります。

1996年4月~ 2.75%

1999年4月~ 2.00%

2001年4月~ 1.50%

2013年4月~ 1.00%

2017年4月~ 0.25%

この標準利率は、10年国債の過去3年の応募者利回りを参考に決められます。
日本は2016年2月から導入したマイナス金利政策により、10年国債の流通利回りはマイナス圏内で推移しております。

では、私達には何か影響はあるのでしょうか?

「標準利率」が下がる事で、前述しました通り各保険会社の予定利率に影響が出てきます。
通常予定利率は、標準利率に連動しますので予定利率が下がる可能性が高くなります。
予定利率が下がると、保険会社は、保険金の支払いや解約した場合の支払い等に備えた責任準備金を多く積み立てる必要が出てきます。特に、貯蓄型の商品は積立金を多く積み立てる必要があり、私達が支払う「保険料の値上げ」というかたちで影響が出てきます。

*過去に加入した保険料が値上げされる事はないのでご安心下さい。

ただし、今回の標準利率0%はあくまで「円建ての一時払い」の商品が対象ですので、
月払いや年払い等の分割払いは対象ではありません。

保険会社の中には、円建て一時払いの商品を販売停止にした会社もあり相続対策等で加入を考えていらっしゃる方は、早めのお手続きを検討下さい。

また分割払いの商品も、今後影響が出てくる可能性がありますのでご注意下さい。